必要なシーン



 WHOが、喫煙シーンのある映画やドラマは、未成年が喫煙を始めるきっかけになっていると発表し、タバコを吸うシーンが含まれる映画を成人向けにするよう各国政府に勧告したそうだ。


映画やドラマに不必要なシーンはない。全てに意味があって、必要だからそのシーンがある。タバコを吸うシーンも、ストーリー展開においてなんらかの意味を持っている。
タバコを吸うシーンがあるからといって何でもかんでも「成人向け」映画にしてしまうのはいかがなものか。



多くの人に見てもらうために、喫煙シーンはカットするのか。はたまたストーリー性を重視して、喫煙シーンを使うのか。映画制作側はそんな苦渋の決断をしなければならないのだろうか。



小学生以下は保護者同伴にして保護者がよく注意するよう促すとか。より工夫をして、“タバコを吸っている"場面におけるタバコを吸う動作を、なるべく見えないようにするとか。全てをいきなり成人向けにしてしまうのは良くない。

私は、映画やドラマの内容に必要なら喫煙シーンも取り入れるべきだという立場を取る。


確かによく、喫煙シーンが問題視されているのは見かける。しかし未成年者の喫煙は、映画やドラマの喫煙シーンを見せないようにしたところであまり減らないと思う。未成年者の喫煙のきっかけは、至るところにある。

保護者が喫煙者であるとか、自動販売機も置いてあるし、私たち未成年者がタバコを認識する機会があまりにも多すぎる。

もし本当に未成年者の喫煙を減らすべきだと考えるなら、単純なことではなく、全ての人の喫煙を規制しない限りそれは不可能であると思う。