立場を全うする


2、3日前の話だが、
男性の育児参加を促すための一貫として、自ら育児休暇を取って話題となった宮崎議員が、女性タレントとの不倫を報じられ、謝罪会見をし議員辞職する意志を表明した。
しかし彼は、「また女性問題が出るかもしれない。もしそうなったら申し訳ない。」と(いうニュアンスのことを)言っていたとニュースで耳にした。つい笑ってしまいそうになった。

言い方は悪いが、もう病気なんだなぁ。反省してないんだなぁ。と、思わざるを得なかった。

女性問題が出るか出ないかは自分次第なのに、「また出るかもしれない」ということはまた繰り返す可能性がありますと言っているようなものだ。彼の場合、奥さんがしっかりした方で、こんな場合でもきちんと喝を入れてくれる。それでもまた繰り返す可能性があると言えるとは相当重症のようだ。 



私が中学生の時、同級生の男子が6股7股してるのではないかという噂が広まっていた。誰も本人に確かめなかったので真相はわからないが、いろんな女子に片っ端から声を掛け、しょっちゅう彼女を取っ替え引っ替えしているのは知っていた。
そんな噂が学年全体にまで広まったあとでもその男子は同じことを繰り返していた。そして女子たちもみな噂を知ったあとでも真に受けて付き合っていた。
それだけ彼には男性としても魅力がつまっていたということなのだろう。

宮崎議員も同様に男性としての魅力に溢れた人だからこそ、不倫相手の女性たちも不倫の罪悪感を感じつつも引き返せないでいるのだろうとは思う。しかし宮崎議員の場合、完全に権力の悪用であり信用を自ら投げ捨てているようなものだ。議員として辞職するのは全うな判断であったと思うが、自分の置かれている立場をよく考えて冷静に行動していればこんなことにはならなかったのではないか。



また、宮崎議員の空いた議席分を、補欠選挙によって選ばれた新しい議員で埋め合わせなければならないとなると、莫大なお金がかかり、しかもそれは国民から徴収した税金であると考えると、なんともバカらしくなってくる。

私たちには国会議員の方々の私生活は知り得ないし大して興味もない。しかしその私生活も議員一人一人の印象には関わってくる。売名のためなら奇抜な政策だって無意味になるし、1億2000万人以上の代表として、政治を動かす身としての自覚を持ち、その肩書きに恥じぬ政務を全うしてほしいと思う。
そして、今年の参院選からは投票の権利は満18歳以上の男女に与えられるようになるので、私たちはより俯瞰的に政治というものを見る必要があると思う。まだまだ政治を知らない人が多い。自分達が担っていく社会、自分達が住んで行く社会のことは、自分達でもっと考えるべきである。