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今日のニュースは、今夜から24日にかけて北陸や西日本などで降るとされている雪の話題を多く取り上げている。
それに関連して、今週月曜日に降った雪による影響が交通網にどれくらい響いていたのかを伝える番組もあった。


電車が遅れる。運行情報が利用者に伝達できていない。ましてや駅員も情報が共有できていない、という駅もあったそうだ。
そのせいで駅からはみ出るほどの長蛇の列ができ、出来るだけ早く電車に乗りたいとホームに人が押し掛け、混乱が起きていた。




回数が少ないとは言え、雪は毎年降っている。毎年雪が降る度に、「怪我人が何人出た」とか「駅が混雑している」などといったニュースを見ている気がする。もう少し、何らかの対策があっても良いのではないかと思う。

例えば、雪が多い東北地方などでよく目にするが、道路に積もった雪が凍らないように水が出てくる道路を整備するとか。全国的にやると莫大なお金がかかるので、都心の駅前など人が特に集中する部分に限っても良い。
また、駅員同士で電車の運行情報を共有するためにスマートフォンを活用し、その情報を利用者に配信できるアプリを作るとか。



毎年毎年雪の度に騒ぐくらいなら、お金がかかっても一度一気に改新するべきだと思う。







しかし、あるニュースでは、駅に続く長蛇の列に並ぶ人に暖かいお茶を無料で提供する商店街の方にスポットを当てていた。すごく素敵だなと思い、まるでそのお茶を飲んだかのように心が温まった。


もし、今後“降雪によって雪に慣れていない地域が混乱する"ということがなくなったら。制度が整えられたことによって雪が降っても街はいつもと変わらない淡々とした様子だったら。そのような温かい光景は徐々に見られなくなってしまうのかもしれない。
そのような日本人の優しさ溢れる行動が、人々の住みやすさの追求によって失われてしまうのは何か違う気がする。



今私は周囲の誰かしらから優しさを貰ってばかりだ。綺麗事かもしれないが、いつかはそれを気持ちで返せる様な人になっていたいと思う。
いつか本当に国や地域によって全体が整備されて便利になる日が来るかもしれないが、「雪掻きをする人がいるから。」「列に並ぶ人が、列を整備する人がいるから。」ではなく、例え雪が降っていない日でも、そっとお茶を出してあげられる様な人になっていたいと思う。