全面的に反対!!


 千葉県流山市立の小学校16校、中学校9校の全校で、運動会や体育祭で行う組み体操を新年度から廃止することが22日、同市教育委員会への取材でわかった。
 組み体操を巡っては、大阪市教委が新年度からピラミッドとタワーを全面禁止する方針を決めているが、スポーツ庁学校体育室では「禁止や廃止は大阪市以外に聞いていない」としており、流山市が全国で2例目とみられ、同県柏市も廃止を検討している。
 流山市では、各地で組み体操による事故が相次いでいることを受け、小学校と中学校の校長会がそれぞれ検討し、「安全を第一に考えて組み体操全般を廃止する」と、市教委に報告した。

廃止...しちゃったんだ...

私が中学校に通っていた当時は、放射性物質が校庭の土に含まれている危険性があるという理由で、3年間で一度もできなかった。
組体操は体育祭のメインと言っても過言ではないと思う。だから3年間ずっとなんとなく物さみしい体育祭だな、と思っていた。しかし先日、弟の体育祭を見に母校へ行ったところ、組体操がプログラムに組み込まれていた。復活してよかったと思った。その矢先の廃止でショックだ。

組体操が危険なのではない。まだ体がしっかりしていたい人たちで派手なものを作ろうとするから危険なのである。高いピラミッドやタワーを作らなくても、人々に感動を与えることはできる。低くても、なんなら無くても。

せめて組体操自体は廃止にしなくても良くないかな...
今回の件、あまり納得できない。


小学生の頃、6年生の組体操にずっと憧れていた。早く6年生になりたいなー。組体操やりたいなー。そんな風に思っていた。でも、いざ組体操をやります、ってなったら、まず自分が倒立ができないという事実に直面し、その他の演技もたくさん失敗して怒られて、辛くて悔しかった。足の裏の皮が剥けた。膝や手は傷ができた。それでも誰も逃げ出さずに練習を重ねた。
本番は、今でも覚えている。普段の練習時はめちゃくちゃ怖かった先生が、最後の演技が決まった瞬間、右手の親指を立ててグーサインを出してくれた。感動した。嬉しかった。がむしゃらに突っ走って成功したことが。みんなで一緒に最後までやり遂げられたことが。

私は人生の中での組体操の経験はこれ1回だけである。たった1回だけど、一生忘れることのできない経験と思い出になった。
こんな感動を流山市民の子たちは一生味わえないかもしれないと考えると、自分のことのように残念だ。


流山は全国で2ヶ所目だと言うが、このまま組体操を廃止する市や団体が増えて、日本のどこに行っても組体操を見ることはできない、という状況にだけはなってほしくない。徹底的に安全面を考慮した上で、できる範囲で組体操を続けていってほしいと思う。